「国民健康保険料って支払っていないとどうなるんだろう…」
「差し押さえになったら、どうすればいいのかな?」
国民健康保険の滞納で届く督促状に、差し押さえの不安を感じていませんか。どうしたら差し押さえを回避できるのか知りたい人も多いでしょう。
国民健康保険料は裁判なしで強制執行が可能で、放置すると手遅れになる可能性が高いです。しかし、差し押さえに至るまでの詳細な知識を持って対処すれば、差し押さえは回避できます。
本記事では、元市役所職員の経験を活かし、国民健康保険の差し押さえ実行までの流れや具体的な救済制度をプロの視点で徹底解説します。
この記事を最後まで読めば、大切な財産と社会的信用を守り、差し押さえの不安を解消できるでしょう。
国民健康保険の差し押さえのきっかけとなる通知

国民健康保険料を滞納すると、差し押さえの法的な条件を満たすための通知が役所から届きます。元市役所職員の経験からすると、通知が届くのは偶然ではなく、法律に基づいた差し押さえの事前準備です。
段階的に送付される書類は以下の2つです。
- 督促状
- 催告書
通知は、差し押さえのきっかけとなる重要なシグナルです。放置すると深刻な事態を招くため、通知の内容と受け取った際の対処法を理解しましょう。
督促状
国民健康保険料の納期限を過ぎて最初に送られてくる書類が督促状です。督促状は、法律に基づいて差し押さえを行うために必ず送らなければならない、非常に重要な通知です。
役所のサイトでも、納期限を経過しても納付がない場合には督促状が発送されると明記されています。実際に私が勤めていた役所でも納期限が経過した方に督促状を送っていました。
督促状の納付期限を過ぎても未納が続くと、役所は財産調査や差し押さえの準備に移行します。
ただの手紙と軽視せず、届いた時点で滞納処分の手続きが始まっていると認識し、すぐに対応する必要があります。
催告書
督促状の後も滞納が続いている場合に送付されるのが、催告書です。催告書は役所からの最終警告としての意味合いが非常に強く、差し押さえが実行される一歩手前になります。
葛飾区でも、督促状の後に催告書を送付して納付を促し、最終的には差し押さえを行う流れが解説されています。また、横浜市では、名称が差押事前通知書となっており、法律上は警告なしで差し押さえになる可能性も否定できません。
催告書が届いた状態は、いつ差し押さえになってもおかしくない状況です。私が勤めていた役所でも、差し押さえの直前に、催告書を送っていました。
差し押さえになる前に、一刻も早く役所の窓口へ足を運ぶか、専門家への相談を検討しましょう。
国民健康保険の差し押さえが実行されるまでの流れ

国民健康保険料の差し押さえは、ある日突然実行されるものではありません。法律に基づき、段階的な手続きを経て進められます。
元職員の視点から、滞納が始まってから財産を失うまでの全行程を以下の内容で解説します。
- 電話・訪問による催告
- 財産調査
- 差押予告書
- 差し押さえの実行
順番に見ていきましょう。
電話・訪問による催告
督促状を放置すると、電話や直接訪問による催告が行われます。役所は滞納者に国民健康保険料の納付の意思を直接確認し、差し押さえに至る前の解決策を提案するためです。
電話・訪問による催告についての具体的ケースは以下の通りです。
- 専門のコールセンターから電話が入る
- 徴収嘱託員が自宅を訪れる
- 携帯電話にSMSが届く
早い段階で連絡に応じることが、差し押さえになるかならないかの分かれ道となります。私が勤めていた職場でも、SMSの一斉送信で滞納のお知らせをしていました。役所からの連絡を無視し続けると、差し押さえという深刻な事態へと進みます。
財産調査
役所は、催告に応じない方の財産を徹底的に調べ上げます。役所は、国税徴収法第141条の規定に基づき、強制徴収に必要な財産を特定する法的権限が認められているからです。
調査の対象は銀行預金だけでなく、勤務先への給与照会や保険会社への生命保険加入状況、取引先への売掛金にまで及びます。
財産調査が開始されると、自身のプライバシーに関わる情報が各方面へ照会されます。社会的信用を守るためには、調査の手が及ぶ前に行動を起こすことが賢明な判断でしょう。
参照:日立市役所「国民健康保険料を納めないでいるとどうなりますか?」
差押予告書
役所は、財産調査の結果を受け、国民健康保険の差し押さえの直前に差押予告書を送付します。差し押さえの実行を最後通牒として知らせ、自発的な納付や相談を促すことが目的です。役所によっては、差押事前通知書という名称で送付されるケースもあります。
差押予告書が届いた後も支払いが確認できない場合は、自身の財産の差し押さえが行われる仕組みです。差押予告書の到着は、法的手続きにおける最終段階を意味します。
差押予告書が届いた瞬間に時間の猶予はないと認識し、すぐに国民健康保険料の支払い・役所への相談をしましょう。
差し押さえの実行
役所からのあらゆる警告を無視し続けると、法律に基づいて財産の差し押さえが執行されます。役所には裁判所の判決を待たずに、財産を確保できる自力執行権が与えられているからです。
具体的には、預金が口座から引き出されたり、給与が勤務先から直接納付されたりします。生命保険も強制的に解約され、解約返戻金が滞納分に充てられます。一度差し押さえが実行されると、生活費の確保すら困難になる恐れが高いです。
差押予告通知を受け取っても何もしていない方こそ、差し押さえ執行前の誠実な対応が必要です。
国民健康保険の差し押さえの対象となる財産

国民健康保険料の差し押さえは、金銭的な価値があるあらゆる財産が対象となります。元市役所職員の経験では、特に換金しやすいものから以下の財産を優先して調査が進められます。
- 預貯金
- 売掛金
- 給与
- 生命保険
- 不動産
ここでは代表的な5つの財産について詳しく見ていきましょう。
預貯金
差し押さえで最も狙われやすい財産は、銀行などの預貯金です。すぐに現金への換金が可能であるため、役所側が最も手間をかけずに滞納額へ充てることができるからです。
役所のサイトにもある通り、法律に基づき口座残高が徹底的に調査されます。一度口座が差し押さえられると、生活費や事業資金を一切引き出せなくなります。
公共料金の引き落としも止まり、日々の暮らしに深刻な影響を与える恐れがあります。元市役所職員の経験からも、預金は真っ先に狙う財産でした。大切な生活資金を守るためにも、預金が調査される前に国民健康保険料の支払いや納付の相談をしましょう。
参照:千代田区役所「保険料を納めずにいると、どうなりますか?」
売掛金
自営業者やフリーランスにとって大きな痛手となるのが、取引先からの売掛金です。売掛金も、法的には債権という財産として扱われるためです。
役所のサイトでも、売掛金が強制的な徴収の対象になることが明記されています。財産調査の手続きの過程で役所が取引先へ直接連絡を入れるため、国民健康保険料の滞納の事実が周囲に筒抜けになる恐れがあります。
運営している事業の信用を失い、今後の取引停止を招くリスクが極めて高いです。売掛金の差し押さえは、事業の継続を困難にするでしょう。
私の経験でも、売掛金を差し押さえされて、仕入れ費用や下請け費用の支払いが滞ってしまった人を見てきました。売掛金の差押は生活基盤を壊しかねないため、国民健康保険料の納付の相談を考える方が賢明と言えるでしょう。
給与
会社に勤務している方の場合は、毎月の給与が差し押さえの対象となります。役所は給料という確実な収入源を確保することで、滞納金を漏れなく回収しようとするためです。
横浜市の案内によれば、役所から勤務先へ給与照会が行われ、差し押さえになった際は法律で定められた額が天引きされます。給与照会では会社側に、国民健康保険料の滞納というプライベートな悩みが知られてしまいます。
職場での立場が悪くなり、人事評価や人間関係にまで悪い影響を及ぼすかもしれません。心理的なプレッシャーも非常に重くなり、仕事を続ける意欲を失う方も多い傾向にあります。
自身の社会的信用を失わないためにも、会社に照会が届く前に国民健康保険料の納付の相談を行いましょう。
生命保険
解約返戻金が発生するタイプの生命保険も、差し押さえの対象に含まれます。役所は、保険を強制的に解約させ、戻ってきた返戻金を滞納額の支払いに充てることができるからです。
役所のサイトでも、法令に基づいた保険の調査と差し押さえの執行が案内されています。生命保険を強制解約をされると、これまで積み立ててきた将来への備えや家族への保障を失います。
年齢や健康状態によっては、同じ条件で再度、生命保険に入ることが困難になるケースも多いです。将来設計そのものが狂ってしまう可能性があり、精神的なダメージも計り知れません。
家族の将来の生活を守るためにも、生命保険が差し押さえになる前に国民健康保険料を払いましょう。
不動産
預金や給料などで不足する場合、最終的には自宅や土地などの不動産が差し押さえられます。不動産は資産価値が高く、公売によって多額の滞納金を一括で回収できる見込みがあるためです。
役所のサイトには、法律に基づき不動産が滞納処分の対象となることが記載されています。
登記簿に差し押さえの記録が残るだけでなく、最終的に公売へかけられれば長年住み慣れた家を失いかねません。
家族の生活基盤そのものが崩壊する恐れがあるため、影響は同居している家族全体に及びます。マイホームを差し押さえから守るためには、役所からの警告を放置しないで国民健康保険料の納付相談をすることが賢明です。
参照:広島市役所「国民健康保険料を納めないとどうなりますか。」
国民健康保険の差し押さえで生じるリスク

国民健康保険の差し押さえは、単に財産を失うだけでは済みません。法的な手続きが進む過程で、周囲との人間関係や社会的信用に深刻なダメージを与える恐れがあるからです。
元職員として、多くの滞納者が直面した以下の2つのリスクを解説します。
- 取引先からの信用失墜
- 家族への発覚
順番に見ていきましょう。
取引先からの信用失墜
差し押さえにより、取引先からの信用を大きく失い、仕事の継続が難しくなるリスクがあります。役所が売掛金の差し押さえを行う際、第三債務者である取引先へ直接連絡をして調査を進めるからです。
玉村町の公式情報には、差し押さえが取引先との信用に重大な影響を及ぼす可能性があると明記されています。また、鶴ヶ島市でも、取引先へ調査をしたうえで差し押さえを執行するとしています。
差し押さえで、一度失ったビジネス上の信用を取り戻すのは、非常に困難であると言えるのです。最悪の場合は、仕事の契約解除を招く恐れもあるため、役所の調査の手が及ぶ前に国民健康保険料を払いましょう。
家族への発覚
保険料の滞納は、同居している家族にほぼ確実に発覚してしまいます。国民健康保険の制度上の仕組みや、強制的な財産調査の手法が関係しているためです。
東京都中央区の案内によれば、国民健康保険の納付義務は世帯主です。督促状などの通知はすべて世帯主宛に送付されます。富士宮市では、財産調査として本人の意思に関係なく自宅の捜索を行うことが示されています。
徴収職員が自宅に踏み込む事態になれば、家族に隠し通すことはまず不可能です。大切な家族との信頼関係を維持するためにも、一人で抱え込まず早めに専門家への相談を考えましょう。
国民健康保険の差し押さえを回避するための対処法

国民健康保険の差し押さえを回避するためには、放置せずに早急な対応をとることが最も重要です。
滞納をそのままにすると法的な手続きが粛々と進んでしまうからです。生活を守るために以下の有効な対処法を確認しましょう。
- 役所への相談
- 徴収猶予
- 分割払い
順番に見ていきましょう。
役所への相談
まずは一刻も早く、お住まいの役所の窓口へ国民健康保険料の納付の相談に行きましょう。
誠実に自身の納付が滞っている事情を説明すれば、現在の収入状況に応じた解決策を提示してもらえる可能性があります。
東京都北区では、来庁が難しい場合に電話での相談も受け付けています。東京都中央区でも、生活状況を伝えることで納付計画を一緒に作成することが可能です。
役所は払う意思がある人には柔軟に対応する傾向があります。督促状を放置せず、まずは窓口の担当者へ連絡して現在の状況を正直に伝えましょう。
徴収猶予
一時的に国民健康保険料の支払いが難しい場合は、徴収猶予という制度を利用できるかもしれません。災害や病気、事業の休廃止といった特定の理由があれば、法的に納付を待ってもらえます。
大阪市の案内によれば、失業などで収入が著しく減少したケースなどが対象となります。申請には財産目録などの書類が必要で、審査を経て認められると差し押さえも猶予されます。
ご自身の状況が要件に当てはまるかどうか、まずは役所で確認してみることをおすすめします。徴収猶予の制度を正しく活用すれば、自身の生活を立て直すための時間的な余裕を確保できるでしょう。
分割払い
まとまったお金が用意できないときは、国民健康保険料の分割払いの相談をしてください。
一括納付が原則ですが、現実的な金額を毎月納めるほうが着実な回収につながると判断されるためです。
新宿区では、やむを得ない理由がある場合に分割納付の相談を公式に受け付けています。ただし、立川市の注意書きにある通り、分割中であっても法的な督促状は届き続ける点には注意が必要です。
無理のない納付計画を自ら提示し、誠実に支払いを継続する姿勢を見せることが差し押さえ回避の鍵となります。家計を見直し、いくらなら分割で払えるかを確認してから相談に臨みましょう。
国民健康保険の納付相談へ行く前の準備事項

役所へ相談に行く際は、事前の準備が交渉の結果を大きく左右します。払えないと伝えるだけでなく、客観的な資料を揃えることで役所に具体的に自身の現状を把握してもらえるからです。
国民健康保険の納付相談へ行く前の準備事項は以下の通りです。
- 収入状況の整理
- 生活費の計算
- 納付可能額の確認
順番に見ていきましょう。
収入状況の整理
まずは直近の収入状況を客観的に証明できる書類を整理しましょう。役所の担当者が国民健康保険料の支払い能力を正確に判断するには、確かな証拠が必要だからです。
台東区の案内でも、給与明細や預金通帳の持参が推奨されています。口頭での説明だけでは、収入が減った事実を納得してもらうことは困難です。数ヶ月分の明細や通帳を用意し、家計の厳しさを一目で分かる状態にしておきます。
事実に基づいた収入の資料を揃えることが、役所に国民健康保険料の分割払いを認めてもらうための第一歩となります。
生活費の計算
収入と合わせて、毎月発生する生活費を詳細に計算しておきましょう。窓口で具体的な相談を進めるには、家計の支出を正確に確認しておく必要があるためです。
世田谷区では、家賃や公共料金、債務関係書類の持参を求めています。生活費の内訳が曖昧だと、役所側も生活維持に必要な金額を考慮できません。固定費や食費などを書き出し、収支のバランスを可視化することが大切です。
家計の支出の実態を提示すれば、役所に無理のない範囲での国民健康保険料の納付を検討してもらえる可能性が高まります。
納付可能額の確認
算出された生活費の収支をもとに、毎月いくらなら確実に国民健康保険料を納付できるかを確認しましょう。役所に納付できないと助けを求めるだけでなく、自ら具体的な国民健康保険料の納付計画を示すことが大切です。
豊島区の情報でも、国民健康保険料の分納の相談時には今後の計画を提示するよう案内されています。無理な納付金額を約束して再度、国民健康保険料の納付が滞れば、今度こそ差し押さえとなる恐れがあります。
家計簿に基づいた現実的な国民健康保険料の納付金額をあらかじめ決めてから、窓口に臨むのが賢明です。国民健康保険料を支払う意思を「毎月3万円納付する」などの具体的な数字で伝え、滞納処分を回避しましょう。
国民健康保険料を払えない場合の最終手段

役所への国民健康保険料の納付相談や減免制度を利用しても解決が難しい場合、最終的な手段を検討する必要があります。放置して差し押さえを受けるよりも、法的な根拠に基づく対策を講じるほうが生活の再建につながるでしょう。
国民健康保険料を払えない場合の最終手段として、以下に具体的な選択肢を示します。
- 親族からの資金援助
- 生活保護の受給申請
- 借金の債務整理
ここでは、3つの手段について解説します。
親族からの資金援助
自力で国民健康保険料の納付がどうしても困難なら、まずは親族に援助を求めるのが最も現実的な解決策です。
差し押さえによって家族に迷惑をかける前に、国民健康保険料の納付が滞っている事情を話して協力してもらうほうが被害を最小限に抑えられるためです。
民法第877条では、親や兄弟などの親族にはお互いを助け合う扶養義務があると定められています。実際に、私の勤めていた役所でも強制調査が入る前に親族に肩代わりしてもらい、国民健康保険料を完済した事例もありました。
高金利なローンに手を出す前に、まずは法的な相互扶助の義務がある家族へ正直に相談してみましょう。
生活保護の受給申請
収入が途絶えて最低限の生活も立ち行かない場合は、生活保護の受給を真剣に検討すべきです。生活保護が開始されると、役所は国民健康保険料の請求を放棄する「執行停止」を行うことが多いからです。
墨田区の案内にある通り、受給者は国民健康保険から脱退し、医療費は全額公費の医療扶助で賄われるようになります。生活保護受給の手続きが完了すれば、これ以上の国民健康保険料の負担に悩まされることはありません。
健康で文化的な最低限度の生活を守るためにも、一人で抱え込まずにお住まいの福祉事務所へ相談してセーフティーネットを活用してみましょう。
借金の債務整理
借金の返済が原因で国民健康保険料が払えないなら、債務整理で家計を根本から立て直しましょう。
注意点として、国民健康保険料は非免責債権(自己破産でも免除されない借金)のため、自己破産をしても支払い義務は消えません。しかし、カードローンの返済などを整理すれば、手元に残るお金を保険料の支払いに回せるようになります。
差し押さえで仕事や社会的信用を失う前に、まずは借金問題に詳しい専門家へ状況を話してみましょう。
参照:総務省「公金の債権回収に関する法令と実務」
国民健康保険の差し押さえに関するよくある質問

Q, 滞納からどのくらいの期間で差し押さえが実行されますか?
法律上は、督促状が発送されてから10日を経過すると差し押さえが可能になります。差し押さえは地方税法などで定められた行政処分であり、事前連絡なしで実行されることもあるためです。
市川市や洲本市のサイト情報でも、督促状の発送から10日を経過した日までに納付がない場合、差し押さえ等の滞納処分を行うことが明記されています。
実際には役所の判断により数ヶ月の猶予があるケースも多いですが、法的にはいつでも差し押さえ実行可能な状態です。
まだ大丈夫だろうと勝手に解釈せずに、督促状が届いたらすぐに役所へ相談しましょう。
参照:東京都中央区役所「国民健康保険料の滞納と滞納処分について」
Q, 差し押さえられた口座はどのようにすれば解除されますか?
滞納している保険料と延滞金を全額納付しない限り解除されません。差し押さえは、未納分を確実に回収するための最終手段として実行されるためです。
長浜市のホームページでも、本税と延滞金の全額納付がないと解除できない旨が明確に記載されています。さらに、預貯金の場合はすでに滞納分に充当(回収)されてしまうため、後から返金されることはありません。
差し押さえで口座が凍結されてからでは手遅れになるため、差し押さえられる前に国民健康保険料の分割払いの交渉などを行うことが重要です。
Q, 無職で収入がない場合でも差し押さえの対象になりますか?
無職で収入がない状態でも、預貯金などの財産があれば差し押さえの対象になります。役所は現在の就労状況に関わらず、換金可能な財産がないか徹底的に調査するからです。
久喜市の情報では、特別な事情の申し出がない限り預貯金などの調査や差し押さえを行うとされています。また、失業等の事情がある場合は徴収担当まで相談するよう呼びかけている自治体もあります。
無職だから払わなくても見逃してもらえることはありません。収入がないなら、一刻も早く役所で減免申請や生活保護の相談を行いましょう。
参照:久喜市「国民健康保険税を滞納した場合はどうなるのでしょうか」
Q, 家族(配偶者や子ども)名義の口座も差し押さえられますか?
国民健康保険の納付義務は世帯主にあるため、配偶者や世帯主の財産が対象になるケースがあります。
納付義務の制度は、連帯納付義務という法律上のルールに基づくものです。宮古島市の公式サイトにも、未納のままにすると連帯納付義務者(配偶者や世帯主)の財産が差し押さえられると明記されています。
さらに大網白里市の情報では、本人が国民健康保険に加入していなくても、家族が加入していれば世帯主が納税義務者(擬制世帯主)となります。また、世帯主が滞納処分の対象にもなるのです。
自分名義の口座にしかお金がないから大丈夫と安心していると、家族に多大な迷惑をかけることになります。
参照:大網白里市役所「【国民健康保険税】よくある質問」
Q, 給料は全額差し押さえ(没収)されてしまうのですか?
差し押さえでは給料が全額没収されるわけではなく、生活に必要な一定額は手元に残るように法律で守られています。国税徴収法において、滞納者やその家族が最低限の生活を維持するための「差押禁止財産」が定められているためです。
大阪市の答申書でも、滞納処分によって生活が破綻しないよう、給料等の差押禁止額が設けられていることが説明されています。
ただし、手取り額のすべてが使えるわけではないため、生活は確実に苦しくなります。さらに、給料の差し押さえは勤務先に滞納の事実が知れ渡るという大きなリスクを伴うため、避けるべきです。
まとめ|国民健康保険の差し押さえを回避するために早めに行動しよう

国民健康保険の差し押さえを回避するには、何よりも早めの行動が欠かせません。督促状を放置すると、予告なしに預金や給与が没収される恐れがあります。まずは役所の窓口へ行き、分割払いや減免制度の相談を検討しましょう。
誠実に事情を話せば、生活状況に合わせた解決策を提示してもらえるはずです。もし借金の返済が原因で保険料を払えないなら、専門家である弁護士に頼るのも一つの手です。
債務整理で家計を立て直せば、差し押さえの恐怖から解放されます。一人で抱え込まず、まずは無料相談から一歩を踏み出してみましょう。

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